虹ヶ原ホログラフ / 浅野いにお (Amazon.co.jp)
非常に評価しづらい作品だったりします。
うわべで買うと、いつも以上に中身の難解さに面食らうような感じ。
話の中身は適当であって虚ろな物と解してしまえば、以下の話は全てが蛇足です。
エキセントリックな人間模様と出来事、時間軸がクロスし複雑に連なった話の塊を、
一気に理解するのは難しいというか、不可能というか。
ハッピーエンドなんて奇麗事で片付く部分が何一つとして存在しないという、現実的でない現実感。
ふとした疑念としては、その場に居る登場する者は実であるのか虚であるのか、
はたまた同じ人間であるのか、って言うところまで突き詰めるといよいよ混沌とする訳です。
オモテヅラは非常に綺麗ですが、
カオスで変態的な話の流れについていけると自負できる方にお勧めだと思います。